〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5-30-7 クエッセンス自由が丘203
自由が丘駅南口徒歩3分 トレインチ自由が丘裏 駐車場:無

営業時間
11:00~19:00(18:00最終受付)
定休日:木曜・日曜

天気痛と養生

【季節の変わり目と天気の変化】

心と体が揺れるとき 〜東洋医学と西洋医学からみたセルフケア〜


季節の移ろいは美しいものですが、体にとっては意外と大きなストレスになります。春や秋の変わり目、梅雨の湿気、冬から春への急な温度差。
「なんとなくだるい」「頭が重い」「関節が痛む」「気分が晴れない」──そんな不調が訪れる方も多いのではないでしょうか。

今回は、季節の変化や天気と体調の関係を、東洋医学と西洋医学の両方の視点から紐解き、日々のセルフケアについてもご紹介します。


天気が体に影響する理由:西洋医学からの視点

西洋医学では、天候の変化が自律神経系に影響を与えることが知られています。

  • 低気圧になると副交感神経が優位になり、だるさや眠気が出やすくなります。また、うつ傾向やストレスによる症状が増えてきます。
  • 一方で、気圧が急に変動したり、寒暖差が大きくなったりすると、自律神経が乱れ、動悸、頭痛、肩こり、めまい、冷えなどの不調が出ることがあります。
  • また、関節痛や古傷の痛みも、気圧の低下による神経の圧迫や血流の変化で悪化しやすいとされています。

興味深いところでは、若年層では気圧による影響が強く、中年期以降は、気温や湿度の影響も加わる点です。これは、自律神経の働きが加齢により、弱まることと関連していると考えられています。

こうした気象による不調は「気象病(天気痛)」と呼ばれ、近年は天気から痛みを予測できるアプリも登場しています(頭痛ーる、ウェザーニュースなど)

梅雨時期の、自律神経のバランスを整える生活習慣(十分な睡眠、朝食・日光浴、軽い運動や入浴によるリラックス等)の重要性がうかがえます。

 


季節と五臓六腑のつながり:東洋医学からの視点

東洋医学では、「人は自然の一部」ととらえ、季節ごとのエネルギーの流れ(五行)と臓腑の働きを結びつけて考えます。

たとえば――

  • 春は「」が揺らぎやすく、イライラ、目の疲れ、筋肉のこわばりが出やすい。
  • 夏の前後は「心と脾」、つまり気持ちの落ち込みや胃腸の弱りが起こりやすい。
  • 季節の変わり目(土用)は「脾(消化吸収)」の働きが乱れ、体が重だるく、気が巡らなくなります。

特に肝と自律神経は近い働きをもつとされており、「気の滞り」は精神的な不調や身体の痛みにもつながります。


よくある症状:この時期のお悩み例

  • 朝起きた時から体がだるい
  • 頭が重く、気分が上がらない
  • 手足が冷えるのに、顔はほてる
  • 肩や腰、関節がズーンと重く痛む
  • 寝つきが悪く、夜中に目が覚めてしまう

 


これらの症状は、気圧・気温・湿度の変化によって、自律神経や血流、体内の水分バランスが乱れることで起こりやすくなります。

鍼灸でできること

鍼灸では、自律神経のバランスを整えて、体を自然なリズムへと導きます。

  • 気圧に敏感な方には「内耳の調整」「肝のはたらきを促す」アプローチ(耳門、肝兪、太衝など)
  • 関節の痛みが強い方には「湿の停滞(痰湿)」を動かす施術(陰稜泉、腎兪、水道など)
  • 冷えや自律神経の乱れには「陽気の巡り」を高める方法も効果的です(関元、足三里、太谿など)

その方の体質や生活習慣に合わせた、やさしい施術を心がけています。


今日からできるセルフケア

朝の深呼吸・日光浴
 交感神経のスイッチを入れて、体内時計をリセット。

足湯やぬるめのお風呂に浸かる
 陽気を体に取り込み、冷えと痛みを緩和。

気温に合わせた服装調整
 カーディガンやストールで「首・足首・お腹」を守る。

体を潤すものを食べる
 春や秋は、れんこん・豆腐・白ごま・お茶(はと麦・黒豆など)がオススメ。

無理をしない
 季節の変わり目は「がんばらない」ことが最大のケアとなります


おわりに

季節の変わり目に不調が出るのは、体が「変化」に敏感に反応している証です。
つらい時期も、体調の変化に気付いて、こまめに整えてあげることで、軽やかに過ごすことができます。

 

鍼灸サロンビオでは、あなたの「今の体」と丁寧に向き合いながら、自然なリズムを取り戻すお手伝いをしています。

気になる不調がありましたら、ご相談くださいね。

 

鍼灸サロンビオ

住所

〒158-0083
東京都世田谷区奥沢5-30-7
クエッセンス自由が丘203

アクセス

自由が丘駅南口徒歩3分 トレインチ自由が丘裏 
駐車場:無

受付時間

11:00~19:00

定休日

木・日