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鍼灸には、大きく分けて「痛みを抑えるはたらき」と、それ以外の「脳活動やホルモン分泌、自律神経、免疫などの生理メカニズムに作用して、人体の機能を調節するはたらき」があります。機能を調節することにより、身体の冷えを改善したり、胃腸の調子を整える効果、ストレス解消、精神状態を改善する「心とからだを整える」作用があり、不調の改善につながります。
鎮痛をおこす仕組みは、からだの3つの場所「脳・脊髄・末梢の組織」が活性化し、それらが組み合わさることで効果を発揮していると考えられています。
からだには、ノルアドレナリン系、セロトニン系といった鎮痛に関わる神経系統があります。
鍼や灸の刺激により、鎮痛の神経系統が活性化して、痛みを抑える神経伝達物質の分泌が高まります。
これらの神経伝達物質が、痛みを脳に伝えることを抑制し、鎮痛効果をもたらします。
では、これらの鎮痛に関わる神経系統は普段は働かないのでしょうか?いえ、そんなことはありません。普段は私たちは頭痛や、肩こりなどの痛みを感じた時に、時間の経過により自然におさまっていくのを体験しています。これが自然治癒力、自己治癒力と言われる力で、鎮痛に関わる神経系統が働いています。ところが、痛みが3か月、もしくは6か月以上続くような慢性痛の場合は、このメカニズムがはたらきにくくなっており、鎮痛がおきにくい状態になっています。そんな時に、鍼灸の刺激により、メカニズムを活性化することが有効になります。
また、ストレスや緊張、不安、恐怖を感じる脳の偏桃体が過剰にはたらいた時も、同様に鎮痛のメカニズムおきにくくなります。私たちは、心理ストレスが大きいと、やる気がおきにくくなったり、体を重だるく感じたりしますが、それは偏桃体が活性化していることがひとつの要因と考えられています。なんだかウツウツとした気分の時は、同時に、体の痛みを感じやすい状態とも言えます。そこで鍼やお灸の刺激により、偏桃体の過剰なはたらきを抑え、神経系統を活性化することで、痛みを減らすのと同時に、ストレスを軽減することもできます。
鍼灸により、痛みが軽減し、前向きな心や明るい気持ちになるのは、そういったメカニズムがあります。
(参照:痛み・鎮痛の基本としくみ 秀和システム 伊藤和憲著 東洋医学はなぜ効くのかBLUE BACKS 山本高穂著 大野智著)
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