〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5-30-7 クエッセンス自由が丘203
自由が丘駅南口徒歩3分 トレインチ自由が丘裏 駐車場:無
鍼灸には、大きく分けて2つの働きがあります。
ひとつは、肩こりや腰痛などの「痛みをやわらげる働き」。
もうひとつは、体の内側の働きを整える「調整作用」です。
この調整作用とは、鍼やお灸によって
・脳の活動
・ホルモン分泌
・自律神経や免疫機能 などにやさしく働きかけ、
本来の自然なバランスを取り戻していく力のことを指します。
たとえば――
● 冷えやすい体質を改善する
● 胃腸の調子を整える
● ストレスを軽減し、心を穏やかに保つ
● 睡眠の質を高める
● 女性特有の不調(月経・更年期など)をやわらげる など、
「心とからだ、両方を整える」鍼灸の働きが、不調をサポートします
鍼灸が自律神経に作用すると言われる理由のひとつに、「体性自律神経反射(たいせいじりつしんけいはんしゃ)」があります。
これは、皮膚や筋肉への刺激が、自律神経の働きに影響を与える仕組みのことです。たとえば、鍼やお灸で筋肉の緊張をゆるめると、その刺激が脊髄を通じて内臓の働きを調整する神経にも伝わり、血流や内臓機能のバランスが整いやすくなると考えられています。
この反射を利用することで、例えば「胃の不調に対して背中に鍼をする」といった治療も可能になります。
実際に、背中にある膀胱経という経絡には「肺兪、心兪、胃兪、肝兪、腎兪」など内臓の重要な経穴が並んでいます。飲み物を飲み込む時、胸のあたりに違和感があり、胃カメラで調べても異常が見つからない、胃薬を飲んでも良くならない・・・と訴える方に、背中のツボが良く効いた症例があります。恐らく、鍼をすることでツボ周辺の筋肉の硬さがゆるみ、同じ脊椎レベルの内臓のはたらきが良くなったのではないかと考えています。
鍼灸は、自律神経の乱れによる不眠、冷え、便秘などに対しても、体性自律神経反射を介して穏やかな働きかけが可能です
腰痛や坐骨神経痛、肩こりなどの慢性的な痛みに悩む方は多いですよね。
2024年に発表された海外の臨床試験では、坐骨神経痛患者に鍼治療を行ったところ、痛みの軽減だけでなく、生活の質(QOL)も大きく改善したという結果が出ています。
痛みを抑えるだけでなく、「動きやすくなる」「夜もよく眠れるようになった」という声が多く、日常生活の快適さにつながっているのがポイントです。
近年増えている、アルコールを飲まない人の脂肪肝(NAFLD)。
この分野でも、鍼灸の効果が注目されています。
2024年のメタアナリシス(複数の研究をまとめた解析)によると、鍼灸は
肝臓の酵素(ALTやAST)を改善
中性脂肪や血糖値を下げる
インスリン抵抗性を改善する
肝線維化の進行を抑える可能性がある
といった、代謝全体にアプローチする結果が示されました。
東洋医学的にも「肝は疏泄(そせつ)」の働きがあり、全身のめぐりと深い関係がある臓腑。現代医学との橋渡しとしての効果が期待できます。
閉経後の女性に多い骨粗しょう症。
2024年に発表された28件の研究をまとめた報告では、鍼や温灸が腰椎や大腿骨の骨密度を有意に改善したという結果が出ています。
また、血液中のカルシウム濃度や骨代謝マーカーにも良い変化があり、「未病ケア」としての役割も期待されています。
とくに、自然療法を取り入れたい方には、薬との併用の鍼灸が優しい選択肢になります。
これまで「なんとなく良い」とされていた鍼灸が、科学的な根拠を持ち始めた今こそ、新たな健康習慣として再評価されています。
鍼灸サロンBIOでは、お一人おひとりの体質・生活背景に合わせて、未病ケアとしての鍼灸をご提案しています。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談くださいね。
A. はい、体の「内側」にもやさしく働きかけます。
鍼やお灸は、筋肉のこりや痛みを和らげるだけでなく、
脳やホルモン、自律神経、免疫などの生理的なはたらきを整える力があります。
これにより、体のバランスを整え、自然な治癒力を促します
A. 次のような不調でお悩みの方におすすめです
冷え性・むくみ
胃腸の不調(便秘・下痢・食欲不振など)
生理痛・PMS・更年期症状
自律神経の乱れ(不眠・動悸・のぼせ・息苦しさなど)
肩こり・腰痛・頭痛・眼精疲労
ストレス・イライラ・気分の落ち込み
疲労感・だるさが抜けない
美容のお悩み(肌荒れ・くすみ・たるみ など)
A. 鍼灸は、身体が本来持っている「自然治癒力」を高めるためです。
体の反応点にやさしく刺激を与えることで、
血流や内臓の働き、自律神経のバランスなどに働きかけ、様々な症状に期待ができます
但し、個人の体質、症状には違いがありますので、効果や、感じ方は個人差があります。
また、主とする症状に届くまである程度のお時間がかかる場合や、他の症状が良くなってくる場合もありますので、継続して頂くこともおすすめしています。
A. 皮膚に触れる時にチクっとした刺激がありますが、痛みは殆どありません
髪の毛ほどの細い鍼を使用し、お身体の状態に合わせて、
やさしい刺激で施術を行っています。
施術はお声をおかけしながら行いますのでご安心ください
鍼灸には、もともと私たちの体に備わっている「痛みを抑える力(自己治癒力)」を呼び覚ますはたらきがあります。
鍼やお灸のやさしい刺激は、からだの3つの場所——「脳・脊髄・末梢組織(筋肉や皮膚など)」を活性化させ、
それぞれが連携することで、鎮痛効果が生まれます。
このとき働くのが、ノルアドレナリン系やセロトニン系など、
「痛みを抑えるための神経ネットワーク」。
鍼灸の刺激によって、これらが活性化し、痛みを伝える神経の流れをブロックする物質が分泌されます。
その結果、痛みが感じにくくなり鎮痛の効果が得られます。
例えば、肩こりや頭痛が「気づいたら治っていた」という経験はありませんか?
これは、体の中の神経系が自然に働いて、痛みを調整してくれている証拠。
いわゆる「自然治癒力」「自己治癒力」と呼ばれるものです。
でも、慢性的な痛み(3か月以上続く痛み)になると、
この調整機能がうまく働かなくなってしまうことがあります。
そんなときに、鍼灸の刺激が眠っていた治癒力を呼び覚ますスイッチになるのです。
心のストレスが大きいとき、体も重くだるく感じたり、痛みに敏感になったりしませんか?
これは、ストレスや不安を感じたときに働く脳の「偏桃体(へんとうたい)」が影響していると考えられています。
鍼灸には、この偏桃体の過剰な興奮をしずめる働きかけの作用が期待できるため、
痛みの軽減と同時に、ストレスの緩和や気分の改善にもつながります
「鍼灸を受けたあとは、体も心も軽くなる」
そんな感想をいただくのは、こうしたからだと心をつなぐメカニズムがあるからです。
体の痛みを抑える
神経系の働きを整える
心のストレスをやわらげる
この三方向からのアプローチにより、前向きな心や、明るい気持ちを取り戻すお手伝いができるのが、鍼灸の力です。
参考文献:
『痛み・鎮痛の基本としくみ』(伊藤和憲著/秀和システム)
『東洋医学はなぜ効くのか』(山本高穂・大野智 著/BLUE BACKS)
〒158-0083
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自由が丘駅南口徒歩3分 トレインチ自由が丘裏
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